飼育日誌

国産オオクワガタ

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冬季の菌糸瓶

PM00:00 管理温度13℃

今回は少し解説が長くなりそうなので気合いを入れて(^^)v

まず、画像1.ですが、1♀B?3が本日確認をしましましたら既に羽化寸前になっていました。(先回交換後確認をしていませんでしたので蛹化していたことに全く気が付いていませんでした)

今日明日中には羽化が始まるはずです。
画像を確認してすぐに気が付いて頂けると思いますが蛹室内にキノコが発生しています。クワガタ用のレシピで作成してあると言っても菌糸瓶は元来キノコを作るためのものですからキノコが出てきて当然のことです。

菌糸瓶にキノコが発生するのは、20度を切る温度帯から発生し始め、15度前後では活発になります。10度を切るあたりから菌糸自体の活動が押さえられますので、10度前後から20度で飼育する場合は注意が必要です。
丁度いまごろの季節になりますね。

さて、蛹室内にキノコが発生し始めてしまった♀ですが既に羽化直前になっていますので菌糸瓶から蛹を取りだして人工蛹室へ移すことは危険が伴います。 現在の飼育環境の温度帯から23度以上に変えてあげればキノコはこれ以上生長しませんので、温度を上げるのがベストです。 が。。。。あえてこのまま飼育を続けることにします。

今現在仰向けになっていますが、羽化時にはうつぶせになります。このときにキノコに引っかかり、うまくうつぶせになることが出来ないと羽を広げることが出来ず羽化不全(羽化が出来ない状態)になってしまいますが、なんとか蛹室内にキノコに引っかからず反転できるスペースは確保できそうです。

今回は参考のためにそのままにしますが、蛹が茶色くなってきていない状態で(羽化間近)蛹室内にキノコが出てしまった場合は人工蛹室へ、茶色く色づいてしまった場合にキノコが出てきたら23度以上に温度を上げることがベストです。

画像2.ですが、1.がそうであったように当然全菌糸瓶にもキノコが発生しています。
一番注意をして頂きたいのは、ビン上部にキノコが発生して通気穴部分をふさいでしまうことがあります。飼育温度が低い方は必ずたまに確認をしてビン上部のキノコは取り除いて下さい。 2.の画像のようにビン壁面にも発生しますが、飼育温度が低いとオガを食べてと言うことはありませんので、幼虫の居住空間と割り切ってそのまま目をつむるしか有りません。 

上で、居住空間と書きましたが、約15度を切ったあたりから活動をしなくなってきますのでその時期に新しい菌糸瓶に交換をしてしまうと幼虫を囲んでいる部分は活力のある菌床ばかりになってしまいますので、幼虫いる空間にもキノコが進出してきます。 これでは居住空間どころで無いことをご理解頂けると思います。

画像3.は、2.の反対側になりますが、温度が低くならない時期に活動し菌床を食べ茶色になっています。
居住部分の菌床は食べられキノコが発生する余地はありません。この部分にしっかりと落ち着いていますのでまず安全です。 

冬季に加温飼育が出来ない方は、11月上旬から下旬頃になったら有る程度幼虫の成長を逆算して菌糸瓶を交換しておく必要があります。


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1.羽化直前

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2.菌糸瓶にキノコが

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3.←瓶の反対側
画像4.ですが、この季節になると「蛹室を作っていますがいっこうに蛹化しません」というご質問をよくいただきます。
蛹室とこの場合の空間の形状、壁面の質は明らかに異なりますがはじめての方には判断が難しいと思いますので、2週間から1ヶ月ほど経っても画像5.のように幼虫がしわしわになっていたり棒状になっていなかったら蛹室ではないと思って下さい。

ちなみに、画像5.の状態を「前蛹」と言って蛹室を完成して蛹になる前の状態になります。前蛹についてはこのコーナーで飼育中の幼虫が前蛹になったら詳しく解説しますね。

では、なぜこのような状態になるのか?それは、越冬ように部屋を作ったからになります。
加温をしていてもこのような状態になることが有ります。

画像をよく見て頂くと、瓶底部に菌床が再生して瓶底右下から斜めに上昇して空間を作ったのを確認できると思います。

加温をしていればキノコは発生しませんが、低温で飼育しているときに状態でキノコが空間に発生してしまうと幼虫に危害がありますので、23度まで温度をなんとか頑張って上げて下さい。

温度を上げるのは絶対に無理と言う方は、幼虫に負担がかからない(幼虫にキノコが接触しない)状態まで様子を見て、限界になってしまったら、慎重に幼虫を取りだしてマット飼育に羽化まで切り替えて下さい。(活動しない温度帯で交換になりますから幼虫にとって負担にはなります。。。)

ふ?、長かった。。。o。(-。-;)ホッ…!

細かく解説をするともっとずっと長くなりますが、ざっと書いてみました(^^)

*画像4と5はサンプルでこのコーナーで飼育中の幼虫とは異なります。


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4.

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5.前蛹(蛹になる前)



【国産オオクワガタの飼育でも夏期に減温した方が良いの?】

国産オオクワガタは、成虫のみを飼育する場合特別な加冷温の必要はありませんが、幼虫飼育を本格的にされるのでしたら、この『冷やし虫家』お勧め致します。

*なぜ?
オオクワガタに限らず、クワガタの幼虫は積算温度によって羽化までの期間が有る程度決定してしまいます。
夏期に高温下で飼育をすると成長期から成熟期の期間が短くなります。
成長期の期間が短いと、幼虫は本来有るべき素質の大きさに成長する前に成熟期へ移行します。

そして、成熟期が短いと体内に蓄えたものを成虫になるための成分へ十分変えることなく蛹化へ向かいます。

【国産オオクワガタの飼育でも冬期に加温した方が良いの?】

冬季に低温飼育をした場合、幼虫は越冬に絶えることが出来る体に変化をさせるため体内にため込んだものを全て排出します。
https://www.e-mushi.com/photo/20070817140533.html

人工飼育下では、画像のような状態まで変化しませんが、やはり体重は減少しますので冬季の常温飼育は成虫の大きさに影響致します。

このの飼育日記にて紹介させて頂いた幼虫達は常温飼育のため73?74mmで羽化をしていますが、加冷温飼育をした兄弟は78mmの個体が出てきています。

冷やし虫家


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